ブンデスリーガは簡単に見れる!2015.9.12フランクフルトVSケルン戦を観戦して
はじめに
9月僕は学校の研修旅行でドイツに行ってきた。
ドイツでの経験は語りつくせないほど多くのことがあったし、人生感が引っくり返るような、一つの分岐点となったと現時点で思えるようなすばらしい旅だった。
ホントにいろんなことをしたのだが、一つの目標だったブンデスリーガの観戦をすることができたことはドイツ渡航での大きな成果だった。
実際のところ、試合直前まではサッカー観戦はほとんどあきらめかけていた。
というのも現地で他の学生との集合が11日だったため12日(土)の試合は観戦できないものと思っていたからだ。
しかし、現地で12日は研修前の予備日であることを知り、丸一日自由な時間が与えられることを知った。ただろくに試合日程を調べていなかったので、12日朝のホテルの時点ではその日はフランクフルトの街中を一人で観光しようと考えていた。そして午後3時ほどまでは美術館や広場めぐりをし普通に観光を楽しんだのだが、夕方近くになるとユニフォーム姿のオッサンたちがなにやらバーで盛り上がり始めている。ここで試合日程を調べてみると、フランクフルトのホームゲームが18時から行われることが分かった。実際に試合を観戦することを決めたのはこの時点である。
ホテルに戻って準備し、電車を調べ、チケットを現地で購入した。こんな後手後手の手順でも試合は無事観戦できた。ドイツに行く皆さんはぜひ怖がらずにブンデスリーガの試合を見に行ってほしい。サッカーが好きとか嫌いに関わらず、スタジアムのあの雰囲気を肌で感じながら、飲むビールは最高ですよ!!
スタジアムまで
スタジアムまではBDのSバーンを使ってフランクフルト中央駅型2駅目ので降りた。
ドイツの電車(大都市限定かもしれない)にはUバーンとSバーンの二種類がある。Sバーンは停車駅は少ないが速いため郊外への移動に適している。Uバーンは停車駅が多いため、街中での移動に便利だ。スタジアムへの移動にはSを使うと効率よくつくことができる。行の電車はスタジアム観戦に向かうユニフォーム姿の人が大勢いるため、それについていけば迷うことはない。
電車から降りて、駅からスタジアムまでは森の中を歩く500mほどの一本道が続いていた。歩くのがめんどくさいと思うかもしれないが、この道を地元のファンの人たちと歩くことで気分が高まっていくし、日本のスタジアムにはない面白い立地だと思った。
また歩いている途中にはフランクフルトのマフラーの売店があって8ユーロほどで数種類の中からお好みのマフラーを買うことができた。これで僕もサポーターの一員として胸を張って応援できるわけだ。
フランクフルトのホームスタジアム「コメルツバンク・アレーナ」
かなりデカくてとても近代的なイメージだった。
一周するのにも5分はかかるのではないだろうか。
チケット&ビール購入
チケットは当日でも入場ゲート近くの販売所で購入できる。
トラベルデイズにはよっぽど人気のゲームでなければ完売にはならないは書いてあった。
店員のお兄さんに1枚くださいと言うと45ユーロのものと70ユーロのものがあると言われた。このとき僕の財布には現金80ユーロしかなかったため最安値の45ユーロのチケットを購入。
実は一週間後もう一度ブンデスを観戦できたのだが(本当に運よく時間ができたので、しかも女の子たちと)シュツットガルトのスタジアムでクレジットカードを使おうとしたところ断られた。その他売店などでもカードは使えないようなのである程度の現金は持っていかなければならない。
話は戻って45ユーロの席。正面ゲートの反対側の席でアウェーサポーターのすぐ隣の最上階の席だった。最上階なのはスタジアム全体が見れたのでむしろラッキー。電光掲示板が陰に隠れ見れない席だったが、観戦できる喜びでそんなことは一切気にならなかった。
これがチケット。
スタジアムには入場ゲートでバーコードを機械にかざして入れる。
左からある 17H 23 6 の席番号は17Hのブロックの縦23列目横6列目の席ということ。
スタジアムでサッカーを見る場合ビールが欲しくなるだろう。
ドイツのサッカースタジアムで飲み物や食べ物を購入する場合の買い方が少し特殊だった。まずスタジアム専用のプリペイドカードを作らなければならない。
それがこれ。
売店付近にいる緑の服を着た人にお金を渡すとカード発行と入金ができる。僕は10ユーロわたしたのでカードの発行に必要な2ユーロを差し引いた8ユーロが入ったプリペイドカードをもらった。このカードはカード自体がデポジットになっているため、買い物を終わったあと緑の人に返せばその時点で入金されているお金と発行料の2ユーロは戻ってくる。
デザインも良かったので僕は返却せずお土産に持ち帰った。
このカードでビールを買ったのだが、ビールのカップにもデポジット制が用いられていてビール自体の4.2ユーロとカップの2ユーロの計6.2ユーロを払わなければいけなかった。おかわりしたい場合、売店にカップを持って行って4.2ユーロ払えばビールを注いでもらえて、いらないときはカップを返せば2ユーロが返ってくる。
カップをデポジット制にしているのはスタジアムに限ったことではなく、観光地のカフェや屋台のビールジョッキなどいたるところでこの制度が使われていた。
このシステムは環境立国であるドイツの使い捨てコップを減らすための工夫なのだ。研修前に読んだ本によるとこのカップを洗浄貸出する専門の業者がいて各スタジアムで同じようなシステムを利用しているらしい。
プリペイドカードのほうはシュツットガルトでは必要なかったため、現金が使えるかはスタジアムによるようだ。
試合観戦
デカい、高い、人が多い。
試合結果から言うとこの日のゲームはホームのフランクフルトが6-2で大勝するという最高の結果だった。チャンスになるたび全観客が立ち上がり、次の瞬間大きなため息か大歓声へと変わる。日本でもサッカー観戦は何度かしたことがあるが歓喜の度合いが桁違いだった。
しかもこの試合は長谷部が先発出場で見事なアシストを決めるというおぜん立てもあり、最高に楽しめた。
楽しめたのは試合内容だけではない。開始前のサポーターのチャント大合唱やメンバー紹介もめっちゃ興奮した。MCによってメンバーひとりひとりの名前が呼ばれていくのだが、サポーターがそれに続いて一斉に呼応するためスタジアムの空気の揺れを肌でかんじるほど盛り上がる。長谷部の名前をスタジアム全体が叫ぶのを聞いたときは本当に涙がでそうになった。
この光景、試合開始直前に席に着くと見逃してしまう可能性がある。試合を見るときは余裕を持って30分前には席に着くことをお勧めする。
帰り道
試合が終わったからといって安心してはいけない。電車で帰る場合はフランクフルトまでぎゅうぎゅうづめの満員電車を利用しなければならない。この日は勝利したのでサポーターも機嫌がよく帰りの電車の中で大合唱を始める輩もいた。僕もそんな雰囲気が楽しくて全然しんどくはなかったが、負けた試合だった場合、どんな感じなのだろうかときになる部分ではあった。(シュツットガルトではホームで負けたのだが、荒れる人はいなく、どんよりした空気が電車の中を包んでいた)
電車で隣合わせたおっさんがなぜか僕と隣のドイツ人青年のわきを見て笑っている。ドイツ青年のわき汗が目立っていたことがツボだったらしい。君はわき汗出てないよ、グットと親指を立ててきた。そのオッサン手では何やら怪しげな紙タバコを作っていた。夜のフランクフルトでは麻薬をきめている人たちが普通に見られたので、そのオッサンもそうだったのかもしれない。
それでもなんの問題もなく中央駅に到着。ホテルに帰ると普段おとなしめの僕がいつになく興奮しているということで友達に驚かれた。それだけ最高の雰囲気と熱狂だったと言っておいた。この彼は一週間後僕と一緒に試合を見に行くことになる。
最後に
このサッカー観戦は思い立ってすぐのものだった。それでもなんとかなったし、前もってチケットを買っていけばもっと安く楽しめる。
ぜひドイツを訪れた際はサッカー観戦という項目を予定表の一部に入れて欲しい。