In to the moratorium

~農学院生のブログ~

ちょいズレ!個人的にとてもおすすめなティムバートン監督作品。

はじめに

ご存知、映画界の大御所ティムバートン。

代表作はシザーハンズ、ナイトメアービフォアクリスマス、チャーリーとチョコレート工場、バッドマンシリーズ、アリスインワンダーランド、スウィーニートッド、etc...

 

ティムバートンのイメージといえばファンタジーであろう。

シザーハンズでは鋏の手をした男の悲しい恋を描き、ジョニーデップのスターダムへの礎を作るとともに、ウィノナライダーに熱中する多くの盲目的な男性ファンを生んだ。

 

最近まで「ジェームズキャメロン監督はシガニ-ウィーバーに頼りがち」と同じように「ティムバートン監督はヘレナボナムカーターに頼りがち」と思っていたのだが、今回調べていてふたりの間には子供ができていたことを初めて知った。なるほど、公私ともに頼りきりだったようだ。

ディズニースタジオでの経験を活かし、映画監督になった後もすごい勢いで創作活動を続け気づけばファンタジーを代表する監督として長いこと映画界に君臨し続けている。

ティムバートンはゴジラ好きなことでも有名で、ハリウッド版ゴジラの撮影現場には一ファンとしてたびたび顔を出すことがあったそうだ。そのようなこともあり、日本人にはなじみ深い監督の一人なのではないだろうか。

 

個人的にもとても好きな映画監督なのだが、私が思うティムバートンの傑作たちがこの監督の作品群では知名度がいまいちなのだ。悔しいので今日はそんな作品たちを紹介してみたいと思う。

 

スリーピーホロウ(1999年)

いつものごとくジョニーデップとタッグを組んで作ったホラーサスペンスだ。18世紀の終わりアメリカの小さな村で発生した首がない騎士の亡霊による連続殺人事件をジョニーデップが演じる変人探偵が解決しようとする作品である。

最初に見たのは衛星放送の映画専門チャンネルだっただろうか。

ダークな雰囲気の映画であり、当時中学生だった私には怖いぐらいだったが、展開も停滞することなく次々に事件が起こってくるのでかなり引き込まれた記憶がある。ただ、普通のホラー映画に比べると怖すぎるということもなく、グロすぎるということもなく普段そうゆう映画を見ないようにしている人でもこの映画はおすすめできる。夏場になると怖いもの見たさに普段手を出さないホラーを見てみたいと思うこともあるだろう。ホラーは苦手、でもたまにはハラハラしてみたいという人の要望にうまく答えてくれる映画ではないかと思う。

話は変わるがヒロインのクリスティナリッチもかわいい。

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この人はバッファロー66などでも有名で、同じように小悪魔的なロリータ系女性を演じている。ダメ男が初めて会った女性に恋する話で、知る人の間ではコアな人気を集め続けている。

断っておく私は年上のおねーさんが好きなので、決してロリではない。

 

 スリーピーホロウ


Sleepy Hollow trailer - YouTube

 

マーズアタック!(1996年)

タイトルのごとく火星人が地球に侵略しにくる映画だ。といってもトムクルーズ宇宙戦争のようにリアルでまがまがしい宇宙人ではなく、小学生に書かせた宇宙人のイメージをそのまま映像化したようなチープなでできになっている。

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物語の大半でこの火星人が地球で好き勝手やっているコメディー映画だ。

あらためて調べるとB級映画にもかかわらず、キャストがめちゃくちゃ豪華で、ジャックニコルソンとか出てたのかと思ってびっくりした。まったく記憶にない。

年代は70年代だろうか。予告編を見る限り往年の俳優たちが宇宙人に振り回される様子がバカバカしく描かれているようだ。

この映画の一押しポイントが最後の落ちで地球はもうだめかと思われたときに地球にあるあるものが人類の危機を救ってくれる。「宇宙戦争」ではそれが、異星人が耐性を持たない地球上の病原菌だったわけだが、マーズアタックでも地球上の○○が人類を救うことになる。さて○○がなんなのか気になってきただろうか。

私もこの映画を久しくみてないので記憶があいまいな部分もあり、久しぶりに鑑賞しようと思う。みなさんも本当に暇なとき見てみてください。時間を無駄に浪費するためにうってつけの映画です。

 

マーズアタック!


Mars Attacks! (Trailer) - YouTube

 

ビックフィッシュ(2003年)

ティムバートンがいつになくまじめなタッチで描いた映画だ。ファンタジーの要素は残しつつも父親と息子の関係について踏み込んだ描き方をしている。

個人的にとても好きな映画のひとつで好きな映画を5本上げろと言われれば、迷わずこの映画を選ぶだろう。勝手な想像だが本人の経験もこの映画の創作活動に影響を与えたのだろうと思っている。でなければこんなに繊細に息子と父親の関係を表現することができるだろうか。

英語のフィッシュストーリーという言葉には日本語で「ほら話」という意味がある。この映画では自分の人生についてほら話ばかりを繰り返す父親と真実を隠し続ける父を心から信用できない息子、二人の関係が描かれている。嘘か本当かわからない父親のファンタジーにあふれた過去の人生と現代ですれ違う親子の関係が交互に展開されていく。フィクションの世界にも人生にとって重要な多くの教訓が詰まっていて、凝り固まった思考を捨てて物事を見ることが大切なことだと気づかせてくれる。

この映画で描かれている親子関係は特殊だし、万人が共感する内容でもないと思うので見てからの感想は人それぞれで大きく違うかもしれない。ただ映画のレビューサイトを見てもかなりの高評価を受けているようなので一見の価値はありだと思う。

最後に、この映画で非常に好きなシーンがある。それは病気で臨終間際の父親に息子が父親の死の物語を想像し、きかせるシーンだ。父親のほら話を毛嫌いしていた息子が父親と同じようにほら話をつくって死に際の父親に聞かせてあげるのだ。非常に美しいシーンで自然と涙が出てくる。見終わったあとにとてもすがすがしい気分になれるのでぜひ見て見て欲しい。

 

ビッグフィッシュ


ビッグ・フィッシュ 予告編 - YouTube

 

おわりに

 個人的にも思い入れの深い作品を紹介しました。ティムバートンの映画って世界観が独特で中には受け入れがたい人や食わず嫌いしてる人も多いのではないかと思います。このレビューがそんなハードルを乗り越える助力になり、一人でも映画に興味を持ってくれる人がいれば幸いです。

 

 

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