In to the moratorium

~農学院生のブログ~

"ゆとり世代”に対する自分なりの考察

ゆとり世代(ゆとりせだい)とは2002年度(高等学校は2003年度入学生)学習指導要領[1][2][3]による教育(ゆとり教育)を受けた世代、またはそのうちの一定の共通した特性を持つ世代のことである。 wikipediaより

 

 自分は1993年生まれの22歳。バリバリのゆとり世代だ。

世間からのゆとり世代の扱われ方。批判的なものが多い。テレビをはじめとする各メディアではゆとり世代を非難することがあたかも社会的総意であるかのように遠慮なく批判してくる。

 

「ゆとりは粘り強さがない。すぐへこたれる。」

「もっと仕事や恋愛に対して熱くなれ。」

ゆとり教育で育った若者が日本をダメにする。」

 

大げさかもしれないがこんな感じか。これらの意見に対していちいち反論する気にはならないが、普段から考えることもあったのでブログに意見をまとめてみたいと思う。 

最近は俳優や芸人などの人気商売の人たちがテレビで堂々とゆとりを批判いている様子を見ることが多くなり、社会に出たら「ゆとり」としてこうした視線を受けるのかなーと不安を感じなくもない。

 

 ゆとり批判の手口としてよく用いられるのが、やる気のなさを批判するパターン。

しかしだ。経済も人口も縮小していくであろう時代に「俺の仕事で世の中を変えてやる」的なモチベーションを持つ方が難しくはないだろうか。

 

自分の身の回りの人を大切にして、そこそこの暮らしができればいい。と考えるのがそんなに悪いことなのだろうか。自分の周りの人たちを見ているとやはり強い野心を抱いている人は少ない。(うちの学科は公務員志望がめちゃくちゃ多いこともある)将来企業家になろうとしている人もいるが、金儲けのためというよりは新しいことをやりたいという意識で将来に向けて活動している印象を受ける。

 

高度成長期やバブル期の日本がめちゃくちゃ儲かってたころの価値観で今の若い世代をみても理解できるはずがないと思う。

 

それにゆとり世代を一色単に同じような人たちの集まりととらえて勝手に判断しているような人たちはそもそもどうなのだろうか。良識ある大人はいつでも個別に物事を判断できる人たちだ。「ゆとり世代」というテンプレートでもって人のことが判断できれば考える手間も省けて楽だろう。しかし世代なんか関係なしに人の数だけ性格やタイプもバラバラなのは当たり前だし、ステレオタイプを持たないことは人間関係を築く上での基本なのではないのか。

 

自分の理解が及ばない若い世代を上の世代が批判したがるのは世の常なのかもしれない。しかしゆとり世代全員が悪者みたいな扱われ方はさすがに悲しい。

 

自分の周りを見渡した場合もいろんな奴がいる。通過儀礼として就職をこなし、卒論に対しても単位取得ができさえすればいいと思っている人も多い。でも自分将来をしっかり考え、広い視野を持って社会人になるための準備を行っている人もたくさんいる。むしろ上の世代よりも広い価値観を持っているのではないかと感じる部分もある。周りを見ていると自分がとても子供っぽっく見えてしまうこともあるぐらいで、様々な良い影響をもらっている。

 

そもそも少子化という状況は若い世代にとって不利な状況を作ってしまう事実がある。これからの若い世代には常に上の世代がマジョリティーとして存在していて、自分たちのやり方を避難してくるかもしれない。

 

各種メディアの在り方もそうだ。雑誌、新聞、テレビ等不特定多数の人たちに向けて作られるものは全て多数派を対象として作られる。とくにお金が関わってくれば必然的に数の多い上の世代に向けて作られるメディアは多くなってしまうだろう。

 

自分の趣味である音楽に関してこのことについて思う部分がある。

今の音楽雑誌、特に洋楽の棚を見ると雑誌の表紙を飾るミュージシャンの面々の世代的な偏りが非常に大きいことに驚く。

日本で最も有名であろうロック雑誌、ロッキングオンの過去一年分の表紙を飾ったミュ―ジシャンを見てみると

カートコバーン

ミューズ

テイラースイフト

デビットボウイ

ジョンレノンとポールマッカートニー

今、聴くべき100曲(”今”聞くべきと銘打っているのに選定されているのは90年代以前のものが多い。)

ノエルギャラガ

テイラースイフト

2014年ベストアルバム50枚(やはりベテラン勢が多くランクインしている)

U2

フーファイターズ

アレックスターナーアークティックモンキーズ

 

ほとんどが90年代やそれ以前に活躍していたミュージシャンばかりだ。今回ロキノンを例にしたが洋楽雑誌の棚全体にこの傾向がある。ビートルズの特集記事はネタが尽きることはないのか?読む人も飽きてこないのか?

とにかく今の10代、20代を対象とした意図はまったく見られない。

若者の洋楽離れが進む中、お金を稼ぐためには購買層に合わせた記事を書かなければならないのはわかる。しかし音楽雑誌の役割として一番大事な最先端の音楽を若い世代に届ける役割を雑誌は長いこと果たせなくなってしまったのではないかと思う。

昔の音楽雑誌の役割は海外のナウい音楽を島国日本の若者に届けるのが役目だった。しかし今の音楽雑誌がその役割を果たしているとは到底言えない。若者の洋楽離れは伝達の役割を果たすメディアの不在も一因としてあるのではないかと思う。

 

高校生の時の自分が洋楽にはまり出した時、ロッキングオンが紹介する海外のバンドが最も価値のある音楽だと信じ込んでいた。しかし今となってはそれが間違いだったとわかる。音楽をとりまく状況は刻々と変わっているし能動的に動かなければ新しい価値観を提供してくれるアーティストを見つけるのは難しい。

 

ゆとり世代からはじまりだいぶ脱線してしまった。

結論としては

  • 世代で人間性を決めつけてくるような大人は無視すればよい。
  • 今のマスメディアは上の世代向けの情報が多いので信じすぎない方が良い。

この2つが言いたかったのです。(計画性もなく書いてるうちにこうなりました。)

 

だいぶ長くなってしまった。今度はもっとくだらない内容の記事が書きたいな。笑

 

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