In to the moratorium

~農学院生のブログ~

卒論について

現在学部4年の自分は卒業研究に本格的に向き合い始めている。

 

僕の扱う分野は植物であるため春先から準備に取り掛かり、春、夏、秋と植物が光合成を行い、体を形成していく過程に合わせて研究を進めていかなければならない。

 

この点が自分のように優柔不断で行動力が乏しい学生にはネックになるのだ。

一年間の短い間に植物を扱って研究成果をあげることはある意味時間の戦いだ。

 

一般的に木を植える場合は春先の植物が葉を展開させる前に苗畑(苗木を育てている場所)から各々の目的地へと運んで植える。葉をつける前にしっかり根を張らせて、土になじませ、植物が乾燥に耐え栄養を吸収できる準備をしてからでないとうまく育ってくれないからだ。

 

僕がテーマを決めて卒論を始めたのは4月下旬。一般的な大学生からしたら普通のタイミングであろう。しかし材料として200本にも及ぶ苗木をポットに植えなければならなく、それを苗木業者から取り寄せ、畑の土をポットに入れ、200本植え替える作業を短期間で行わなければいけなかった。

 

注文した苗木がやっと届いたかと思うとすでにそのうちの何割かは葉をつけ始めている。すぐに植えたいとこだが今度はポッドの方が届いていない。ゴールデンウィークが来たために注文が間に合わなかったのだ。

 

この間苗木を生かしながらも成長を遅らせなければならい。運んだ苗木は大学の苗畑にいったん仮植し、日が当たって葉を開かせないために上から黒いビニールをかけ、水を与えて弱らないよう気を使った。

 

休みが明けてポットが届くとすぐに作業に取り掛かり、他の研究室の人にまで手伝ってもらいながら一週間かけて全てを植え終えた。

 

最初はこれだけ遅れた苗木がうまく成長するか心配だったが、そのほとんどがうまく成長してくれて今に至る。

来月の上旬からはいよいよ試験体に処理をしてやり、どのような変化が出るのかを観察する実験の段階へと突入する。

自分は院へと進学するので卒論の結果がうまくいけば修論へのよい足がかりとなるだろう。現時点で不安要素もたくさんあるのだが、うまくやっていきたい。