ナイトクローラー
- 近況報告
久しぶりの投稿ですが、私、今年度から大学院生となり早くも1っか月がたとうとしています。
研究室も同じ、過疎研究室で自分が年長者。後輩は数人だけ。
バイトも研究も授業も今のところ順調に進んでいるので、順調だからこそ代り映えのない生活の退屈さを感じています。
昨年度は後半戦、卒論やらプライベートのなんやらで、卒業するまでの数か月間精神的にも肉体的にも自分の限界を見たなーという感じだったので今の平和な時間は退屈ではあるんだけれど、悪くはないなとも感じています。
思えば、今までの人生特に立ち止まることなく多くの人がたどるのと同じレールに乗ってやってきました。浪人にもならず、学校にもなんとか行きつづけていたので。(笑)
そんななかで大学院に行くというのは同級生たちにおけるマジョリティーから初めて自分が外れるような感覚でなんとも説明しづらいですが、自分の道を歩まなきゃいけない一つ目の岐路のように感じています。
今日研究室に一足先に就職した友達が訪ねてきてくれました。
彼の職場は思いっきりエリートが集まるような場所なので仕事の大変さ、周りにできた人間関係のすごさに疲れているようです。当たり前ですよね。自分は新しいバイトを始めるだけでも自分をわかってもらって、居場所を作るのに苦労するのに、周りは仕事のできる大人ばかり、スーツに囲まれる圧力の中で精神すり減らさないわけがないと思います。
彼は社交的で、適応力がかなりあるタイプなので最初大変でもうまくやっていくでしょう。自分もそういったところに飛び込むことになるのでそれまでに精神的な覚悟だけは持てるようになりたいと思います。
前置きが長くなりました。ここからは映画についてです。
- ナイトクローラー
2015年公開の映画です。主演はジェイクジレンホール。個人的な2015年のベストでめっちゃ面白かったので紹介します。
- あらすじ
ジェイクジレンホール演じるルイスは特に職にも就かず、ものを盗んでは売って生計を立てているようなこそ泥。しかし心の奥では自分の能力を信じ、いずれは社会的に成功してやろうと胸に高い志を秘めています。
ある日そんなルイスが目にしたのはテレビ局のニュース番組に独占映像を売るために夜の街で日々起こり続ける交通事故や殺人事件を追う人々。これこそ自分の天職だと確信したルイスは盗品を売った金でカメラと無線機をを用意し、ホームレス同然の若者を最低賃金以下の給料で雇い、衝撃的な映像をカメラに収めるため夜の街を飛び回ります。
そのなかでどんな残酷な手段を使ってもカメラに映像を収めようとするルイスの異常なまでの執念が描かれ、人間的な倫理観では確実にNOといえる人物が社会的に成功していく姿が描かれます。
- 社会的サイコパス
この映画の主人公はまさにサイコパスといえる人物です。
精神病質
精神病質(せいしんびょうしつ、英: psychopathy、サイコパシー)とは、反社会的人格の一種を意味する心理学用語であり、主に異常心理学や生物学的精神医学などの分野で使われている。その精神病質者をサイコパス(英: psychopath)と呼ぶ。
- 特徴
犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは以下のように定義している。
wikiより
とにかく他人に対する共感性が乏しく、自分以外の人間を利用の対象としか考えていません。そのため自分の目的を達成するためなら常人がたやすくためらってしまう他人を傷つける行為も迷いなく行うことができます。
こういったサイコパス。映画の世界では昔からテーマとして描かれてきました。有名なのは「羊たちの沈黙」(1991)におけるハンニバル・レクター教授。キャラクターとして非常に有名で続編でスピンオスも作られています。目が怖いですね。映画はさらに怖いです。
彼もそうなのですが、映画で描かれるサイコパスは猟奇的な殺人者であることが多かったと思われます。しかし本作の主人公ルイスは進んで殺人を犯すような人物ではありません。
法を犯すことにためらいはないんですが、そのことがばれないように巧妙に自分をカモフラージュしています。そしてそのことがこの映画の怖さや面白さの核になっています。
想像してみてください。普段人当たりもよく、社交的で多くの人からは明るいと思われているような人物がいったん人の目を離れ仕事になると倫理的にありえないようなことを平気でやるのです。
むしろ世間的に悪人だと認知されている殺人者のほうが、心の準備ができるぶん恐怖は少なくて済むんではないでしょうか。
こういった他人の気持ちを考えないような性格の人って意外と周りにいるような気がします。特に理系の研究者なんかには、、、、もちろん映画のレベルが桁違いですが。
そんなリアリティーも相まって強い嫌悪感と刺激的な面白さを両方感じることができて映画を見終わった後にハッピーエンドを見た時とはまた違った満足感を味わうことができました。
自分の狭い経験から社会で成功することと人としてブラックなことはある意味共通点があるのではないかと思っています。仕事のために人に支持を出し、人を使う立場に立てる人は他人の気持ちを無視しなければならない場面も多いだろうし、そこをためらっていると仕事で重要なスピード感が失われるからです。
成功は人生の価値の一つにしかすぎないと思うので、どっちが良くてどちらが悪いかなんて論点で話しても意味がないと思うのですが、きれいごとだけではなんともならない世の中で、いい人だけではいられないだろうなーとも個人的に感じました。
- 綿密なクライムストーリー
主人公の人物像以外にもこの映画にはたくさんの魅力があります。まずフリーランスのカメラマンという職業。なじみのない職業ですが、パパラッチのイメージに近いものがあります。いい映像が撮影できれば金になりますが、収穫がなければ収入なしのギャンブルな商売です。ルイスは持ち前の頭脳とリスクを恐れない思い切りの良さでニュース番組が求める刺激的な映像を次々ととり続けていきます。結果を残すのです。
やっていることは犯罪も多いので嫌悪感はありますが、それ以上に作戦の立て方とその実行力がすごい。完全に悪役として描かれているキャラクターですが、”悪人”として突き放せない魅力があります。
この映画ではルイスの無慈悲な所業の犠牲者も出てきます。ルイスの異常性に気づきながらも利用される人々。不憫です。こういう主人公から逃れるためには距離をとって逃げるしかないと思います。攻略しようとするのは危険すぎる。
- おわりに
ゾクゾクっとした感覚を味わいたいないならこれ以上ない映画だと思います。またしっかりエンターテイメントの範囲に収まっているので十分多くの人が楽しめる映画でもあると思います。ぜひ。
”オタク”が成長するとき
霊長類目 ヒト科 オタク属 オタク
オタクとはとてもめんどくさい生き物だ。
自分の好きなものをひたすら追いかけ、終わりのない探求を日々続けている。
鉄道、アニメ、文学、音楽、映画、ジャンルは関係ない。
自分が好きなものに関してひたすら向かい合い、知識を集め、感覚を研ぎ澄ませ、自分と対象の間だけの哲学を構築していく。
かくいう僕も完全なオタク気質。音楽や映画に関して日々知識を集め、自分の好みに合ったもの、または自分の好みではないが、新しい感覚をもたらしてくれる出会いに飢え、誰とも語り合うわけでもなく終わりのないオタク道を突き進んでいる。
オタクの性格
オタクという言葉には常にネガティブなイメージが付きまとう。
ネクラでコミュニケーション能力が低く、あまり人と関わりたくない。そんなタイプの人がオタクになるのか、ましてはオタク道を探求する日々がその人をそういった方向に導いてしまうのか、答えははっきりしない。おそらくどちらもあるのだろう。
しかしいつまでも内省的なまま自分の殻に閉じこもり、好きなものを追いかけていても自分の生活がいい方向に向かっていくことはない。”リア充”を目指すためには自分のオタク性をうまく飼いならす必要があるのだ。
オタクの葛藤
ある時期までは自分と趣味の会う仲間内を見つけうまくやれるのかもしれない。もしくは同じ趣味を持った恋人を獲得することに成功するのかもしれない。そうするとどうしても自分と趣味の会う人は心も通じ合えるという錯覚に陥ってしまう。しかし、そんなことはない。同じ趣味を持つ人も全く違う考えを持っているし、ましてや異性であれば、趣味が同じなんて何のあてにもならない。きっかけ程度のことである。
そのことを理解できてない人は自分の趣味と自分の生活を切り離して考えることができない。自分の趣味が自分のアイデンティティーを構築し、それを捨てれば自分が自分でなくなってしまうのではないかと考える。しかしそんなことはない。そんな考えは現実逃避にしかすぎない。本当のところいわゆる「趣味」でしかないのである。
僕の場合音楽が昔から好きだったのでとくにそういう感情に陥っていた。対象に対して共感する趣味ほどそう考えてしまうのではないだろうか。
オタクの成長
しかしそんな考えを抱えていては、自分と違うタイプの人たちを相手にしたときうまくコミュニケーションをとることができない。そしてさらにそのことが自分の内省性を加速させてしまうのだ。わりと最近まで僕自身そんな症状をこじらせていた。いやはや恥ずかしながら黒歴史といったやつだ。
大切なのは目の前の相手と先入観なく関わっていくことであり、その人との人間関係を構築していくのに趣味は役立つときもあれば、心理的に邪魔になることも多い。
そういった理由からもオタクは早々に自分のオタク性をうまく飼いならさなければいけない。ときには同じ趣味を持った仲間が気持ちを切り替えるうえで邪魔になることもあるだろう。いろんなタイプがいる場所に積極的に顔を出し、自分と違う考え、性格の人たちとコミュニケーションをとることで新たな世界、人との関わり方が見えてくるのでないだろうか。
そしてその瞬間オタクは一段階成長し、自分の趣味を感情と切り離して自分の武器として利用できるようになる。ポケモン風に言えばメガオタクの誕生である。
自分の趣味を押し付けるタイプのオタクではなく、自分の趣味が偶然話題にあがったときにサラッと知識を提供できるような紳士なオタクを目指したい。
おわりに
自分の経験から思ったことを勢いのまま書いてみました。実はこういった思いを抱えている方って多かったりもするのかと思います。まぁ、オタクである以上自分の趣味と現実での生活をうまく両立させて、楽しみながらやっていきたいですね。
シュールだけど普通にええやん。”エターナルサンシャイン”:映画の評価と感想
先日、寒くなってきたこともあって、独り身の寂しさが増幅されたのか無性に恋愛映画が見たくなり、ツタヤでいい映画がないかと棚を物色していたところ今回紹介する「エターナルサンシャイン」が目に留まった。
この映画の脚本は「マルコヴィッチの穴」のチャーリーカウフマンが手掛けている。
チャーリーカウフマンという人は少し変わった脚本を書くことで有名で、マルコヴィッチの穴ではオフィスに突然現れた不思議なトンネルが実在の俳優ジョンマルコヴィッチの脳内につながっており、そこで彼を操ることで俳優のリッチな生活を自分のものにできるという一風変わった物語が話題を呼んだ。
Being John Malkovich Official Trailer #1 - John ...
そんなチャーリーカウフマンが手掛けた恋愛映画ということでまぁ普通ではないんだろうなと思い、普段の大道ラブストーリーでは味わえない感覚を期待してDVDを手に取った。
期待どうり内容はやっぱり少し変わった感じだった。
まず、物語の主役となるカップル二人が普通じゃない。
30過ぎで暗くて冴えないうつ病一歩手前のような男ジョエルと青やオレンジなど奇抜な色に髪を染めるつかみどころのない押しつけがましい明るさを持った女性クレメンタインが主人公で、それぞれを「マスク」でおなじみのジムキャリーと「タイタニック」のヒロインを演じたケイトウィンスレットが演じている。
倦怠期で喧嘩ばかりしていた二人だったが、ついに別れようと決心し、クレメンタインの方が、二人の思い出を消し去りたいがために記憶消去サービスを使い先に自分とジョエルとの全ての記憶を消してしまう。
それに腹を立てたジョエルもクレメンタインとの記憶を消すために同じ記憶消去サービスで自分の思いでを消し去ろうとする。
何の前置きもなく「記憶消去」という言葉が出てきたが、ここらへんが、チャーリーカウフマンの脚本らしいところで普通のアメリカの街並み、現代の時代背景の中に記憶を消してくれるお店が当たり前のように登場する。他はどこにでもありそうな日常が描かれている分、余計面喰ってしまう部分があるのだ。そんなシュールさがこの人の脚本の面白いところでただのラブストーリーで終わらない意外性があった。
彼女に続いて2人の思い出を消そうとしたジョエルだったが、その記憶消去の作業中自分の頭の中で彼女との思い出が少しずつ消えていくのを感じながら、やっぱり彼女のことを忘れることが嫌になり、自分で頼んでおいた記憶消去に頭の中で対抗しようとする。二人の思い出が消えていく絶望とそれを望まない葛藤の中で物語は進んでいくのだ。
最初のこの映画を見始めたときは2人があまりにも奇抜なカップルだったために共感するのは難しいんじゃないだろうかと思ったが、話が進むにつれ、お互いのまっすぐな相手を思う気持が見えてきて、見ている側としても徐々に引き込まれていった。
そしてシュールな設定を設けているにも関わらず、物語の最後は大道に引けを取らないような、物語としてしっかりと腑に落ちる結末が用意されていて、ラブストーリーとしてしっかりと後味も良い内容だった。
かっこよくはないが飾り気のない二人の姿は見ていて押しつけがましくなく、憧れやうらやましさとはまた違った形で恋愛の良さを感じることができた。
この映画ではサブキャストもなかなか豪華で、イライジャウッドやキルスティンダンストが出ていて、過去に超大作で名をはせたような人たちがまた全然違った姿を見せていて個人的には面白かった。
エターナルサンシャイン。普通のラブストーリーには少し飽きてしまったという人はこの映画で少し違った風味を楽しんでみるのもよいかもしれない。
ドイツ行ったらこれを食え!!おすすめドイツ飯3選。
はじめに
先月のドイツ旅行なんだかんだあったが一番記憶に残っていることをは何かと考えたとき現地で食べた食べ物のことが真っ先に思い浮かんでしまう。
異国の地で食べるものって、日本では食べられない味、量などインパクトが大きく海外旅行での大きな楽しみだと思った。
2週間もドイツにいれば、いろんなものを食べる機会があり、中には日本人の口には到底合わないようなものもあれば、またドイツに行って食べようと思うものまで様々だった。
今回はわずかばかりの経験からドイツで食べたおいしいものを3つ選んだので紹介したいと思う。
その1 カリーヴォルスト
しょっぱなからなんだが、ドイツで定番ジャンクフードである。
輪切りにしたソーセージにこれでもかというほど大量のケッチャップとカレー粉のような粉がかけてある。
これを扱ったお店は各都市の駅のホームなどいたるところにあった。カリーヴォルスト専門のお店もあれば、ハンバーガーショップの1メニューとして置いていたりもした。
個人的にこの味に大変はまってしまって旅行中3回も食べたのだが、ソーセージにかかっているソースがとてもうまかった。
ケッチャップとは言ったものの、なじみある味とは大きく違って、普段日本で食べるケッチャップの酸味を抑えて、甘辛く味付けした感じである。味的にマックのチキンナゲットのバーベキューソースに近い気はするが、的確に例えるのは難しい。
付け合せにポテトやパンがついてくるのだが、とにかくソースが大量なので余った部分につけて食べるとおいしい。それでもソースは余るのだが。。
ドイツのソーセージは日本のものより柔らかく一週間かそこらの旅行では何度食べても飽きないのでドイツを訪れた際にはぜひいろんなタイプのソーセージ料理を食べてみて欲しい。
その2 シュニッツェル
ドイツの定番料理で平べったい豚肉に衣をつけて揚げた料理だ。
ドイツではステーキやハムなども食べる機会が多かったのだが、その中で揚げ物なんかが出ると触感を変えられるので余計おいしく感じた。
2回食べたのだが、どちらも甘辛ケッチャップが付け合せてあった。
2回目に食べた店では直径20cmもあろうかというシュニッツェル2枚にお弁当に入っているようなケッチャップの袋が1つしかついてこなくて、1枚目で全部消費してしまったので残りの1枚をどう食べるものかと苦労した。一緒に食事していた人たちの料理で余ったソースをもらって味付けし難を逃れた。ある程度ソースでしっとりさせないと口の中がズタズタになってしまうので気をつけなければならない。
とにかく欧州スタイルのスケールの大きな料理でとてもおいしかった。
番外編 イノシシの丸焼き
研修先で訪れた大学では、訪れた日本人たちをバーベキューという形でもてなしてくれた。そこで出たメニューがこれ。
なんとイノシシの丸焼きである。
まさに漫画とかにでてくるあれだ。
頭の後ろで前足をくくられたイノシシの姿がなんともいたたまれない。
ドイツの林業専門学校では狩猟の知識や技術を選択科目として学べるらしく、大学の演習林には狩猟用の森が10ヘクタール以上広がっている。
その森を管理するフォレスターの人が僕たちをもてなすためわざわざイノシシをとってきてくれたのだ。改めて思うといい経験ができたと思う。
生まれて初めてのイノシシ肉。
前々から興味があったジビエを食べる機会がまさかドイツで訪れるとは。
豚肉に近い味を想像していたのだが、実際はそれよりもだいぶ筋肉質だった。
部位によっても柔らかさが違って、脂がのってわりと食べやすい部分もあれば、「手がよごれる~~」なんてことを気にしていては到底食べることのできない、わしづかみにして引きちぎって食べる必要がある部分もあった。
ジビエをいただくうえで気になるのが匂い。
確かに養殖の肉とは違う独特のにおいは少しした。
しかしほとんど気にならないレベルだったし、ジビエの丸焼きに無臭を求めるのは野暮というものだ。
次イノシシ食べる機会があれば調理法も工夫してみたいと思う。煮込んだりしたらさらにおいしいのかもしれない。
丸焼きというインパクトもあり非常に楽しい食事でした。
その3 朝食で食べた鳥のもも肉
フランクフルト国際空港に降り立ちホテルに一泊して迎えたドイツ2日目の朝、ホテルのビュッフェを予約していなかったので、友達と適当な店を探して朝食をとることにした。そこで見つけた店で食べたのがこれ。
鳥のもも肉のグリルチキンとトマトサラダである。
この鶏肉が非常にうまかった。味だけでいえば2週間の滞在期間の中で一番だったなあと思う。
前日にドイツに降りて初めて食べたアンチョビサンドが非常にまずくてこの先ドイツの料理でやっていけるのか不安になっていたところこの料理が食べれてひとまず安心したのを覚えている。
店は地元の労働者の人たちが仕事前に素早く朝食をとれるような簡易なたたずまいで店内には各種サラダやグリルチキン、ローストポークなどが並べてあった。
このような店はフランクフルトのいたるところにあって、それぞれの店で違った品ぞろえが見られた。
この味を忘れられず、3日後にも同じ店を訪れてみたのだが、午後には店じまいをしていて食べることができなかった。
朝しか味わえないドイツの味、またぜひ食べてみたいものである。
最後に
先月の旅行で自分がとくにおいしかったと感じた料理を3つ紹介してみた。上記三つ内2つはガイドブックにも載らないような庶民の味である。しかし立派なレストランで20ユーロ払って食べた料理よりもふとした場面で出会った質素だけどおいしい料理の方が記憶に残っていたりするのだ。これから海外に行った際は目につくもの躊躇せず、いろんな料理にチャレンジしていきたい。
その他いろんなものを食べたのでその写真を。
ブンデスリーガは簡単に見れる!2015.9.12フランクフルトVSケルン戦を観戦して
はじめに
9月僕は学校の研修旅行でドイツに行ってきた。
ドイツでの経験は語りつくせないほど多くのことがあったし、人生感が引っくり返るような、一つの分岐点となったと現時点で思えるようなすばらしい旅だった。
ホントにいろんなことをしたのだが、一つの目標だったブンデスリーガの観戦をすることができたことはドイツ渡航での大きな成果だった。
実際のところ、試合直前まではサッカー観戦はほとんどあきらめかけていた。
というのも現地で他の学生との集合が11日だったため12日(土)の試合は観戦できないものと思っていたからだ。
しかし、現地で12日は研修前の予備日であることを知り、丸一日自由な時間が与えられることを知った。ただろくに試合日程を調べていなかったので、12日朝のホテルの時点ではその日はフランクフルトの街中を一人で観光しようと考えていた。そして午後3時ほどまでは美術館や広場めぐりをし普通に観光を楽しんだのだが、夕方近くになるとユニフォーム姿のオッサンたちがなにやらバーで盛り上がり始めている。ここで試合日程を調べてみると、フランクフルトのホームゲームが18時から行われることが分かった。実際に試合を観戦することを決めたのはこの時点である。
ホテルに戻って準備し、電車を調べ、チケットを現地で購入した。こんな後手後手の手順でも試合は無事観戦できた。ドイツに行く皆さんはぜひ怖がらずにブンデスリーガの試合を見に行ってほしい。サッカーが好きとか嫌いに関わらず、スタジアムのあの雰囲気を肌で感じながら、飲むビールは最高ですよ!!
スタジアムまで
スタジアムまではBDのSバーンを使ってフランクフルト中央駅型2駅目ので降りた。
ドイツの電車(大都市限定かもしれない)にはUバーンとSバーンの二種類がある。Sバーンは停車駅は少ないが速いため郊外への移動に適している。Uバーンは停車駅が多いため、街中での移動に便利だ。スタジアムへの移動にはSを使うと効率よくつくことができる。行の電車はスタジアム観戦に向かうユニフォーム姿の人が大勢いるため、それについていけば迷うことはない。
電車から降りて、駅からスタジアムまでは森の中を歩く500mほどの一本道が続いていた。歩くのがめんどくさいと思うかもしれないが、この道を地元のファンの人たちと歩くことで気分が高まっていくし、日本のスタジアムにはない面白い立地だと思った。
また歩いている途中にはフランクフルトのマフラーの売店があって8ユーロほどで数種類の中からお好みのマフラーを買うことができた。これで僕もサポーターの一員として胸を張って応援できるわけだ。
フランクフルトのホームスタジアム「コメルツバンク・アレーナ」
かなりデカくてとても近代的なイメージだった。
一周するのにも5分はかかるのではないだろうか。
チケット&ビール購入
チケットは当日でも入場ゲート近くの販売所で購入できる。
トラベルデイズにはよっぽど人気のゲームでなければ完売にはならないは書いてあった。
店員のお兄さんに1枚くださいと言うと45ユーロのものと70ユーロのものがあると言われた。このとき僕の財布には現金80ユーロしかなかったため最安値の45ユーロのチケットを購入。
実は一週間後もう一度ブンデスを観戦できたのだが(本当に運よく時間ができたので、しかも女の子たちと)シュツットガルトのスタジアムでクレジットカードを使おうとしたところ断られた。その他売店などでもカードは使えないようなのである程度の現金は持っていかなければならない。
話は戻って45ユーロの席。正面ゲートの反対側の席でアウェーサポーターのすぐ隣の最上階の席だった。最上階なのはスタジアム全体が見れたのでむしろラッキー。電光掲示板が陰に隠れ見れない席だったが、観戦できる喜びでそんなことは一切気にならなかった。
これがチケット。
スタジアムには入場ゲートでバーコードを機械にかざして入れる。
左からある 17H 23 6 の席番号は17Hのブロックの縦23列目横6列目の席ということ。
スタジアムでサッカーを見る場合ビールが欲しくなるだろう。
ドイツのサッカースタジアムで飲み物や食べ物を購入する場合の買い方が少し特殊だった。まずスタジアム専用のプリペイドカードを作らなければならない。
それがこれ。
売店付近にいる緑の服を着た人にお金を渡すとカード発行と入金ができる。僕は10ユーロわたしたのでカードの発行に必要な2ユーロを差し引いた8ユーロが入ったプリペイドカードをもらった。このカードはカード自体がデポジットになっているため、買い物を終わったあと緑の人に返せばその時点で入金されているお金と発行料の2ユーロは戻ってくる。
デザインも良かったので僕は返却せずお土産に持ち帰った。
このカードでビールを買ったのだが、ビールのカップにもデポジット制が用いられていてビール自体の4.2ユーロとカップの2ユーロの計6.2ユーロを払わなければいけなかった。おかわりしたい場合、売店にカップを持って行って4.2ユーロ払えばビールを注いでもらえて、いらないときはカップを返せば2ユーロが返ってくる。
カップをデポジット制にしているのはスタジアムに限ったことではなく、観光地のカフェや屋台のビールジョッキなどいたるところでこの制度が使われていた。
このシステムは環境立国であるドイツの使い捨てコップを減らすための工夫なのだ。研修前に読んだ本によるとこのカップを洗浄貸出する専門の業者がいて各スタジアムで同じようなシステムを利用しているらしい。
プリペイドカードのほうはシュツットガルトでは必要なかったため、現金が使えるかはスタジアムによるようだ。
試合観戦
デカい、高い、人が多い。
試合結果から言うとこの日のゲームはホームのフランクフルトが6-2で大勝するという最高の結果だった。チャンスになるたび全観客が立ち上がり、次の瞬間大きなため息か大歓声へと変わる。日本でもサッカー観戦は何度かしたことがあるが歓喜の度合いが桁違いだった。
しかもこの試合は長谷部が先発出場で見事なアシストを決めるというおぜん立てもあり、最高に楽しめた。
楽しめたのは試合内容だけではない。開始前のサポーターのチャント大合唱やメンバー紹介もめっちゃ興奮した。MCによってメンバーひとりひとりの名前が呼ばれていくのだが、サポーターがそれに続いて一斉に呼応するためスタジアムの空気の揺れを肌でかんじるほど盛り上がる。長谷部の名前をスタジアム全体が叫ぶのを聞いたときは本当に涙がでそうになった。
この光景、試合開始直前に席に着くと見逃してしまう可能性がある。試合を見るときは余裕を持って30分前には席に着くことをお勧めする。
帰り道
試合が終わったからといって安心してはいけない。電車で帰る場合はフランクフルトまでぎゅうぎゅうづめの満員電車を利用しなければならない。この日は勝利したのでサポーターも機嫌がよく帰りの電車の中で大合唱を始める輩もいた。僕もそんな雰囲気が楽しくて全然しんどくはなかったが、負けた試合だった場合、どんな感じなのだろうかときになる部分ではあった。(シュツットガルトではホームで負けたのだが、荒れる人はいなく、どんよりした空気が電車の中を包んでいた)
電車で隣合わせたおっさんがなぜか僕と隣のドイツ人青年のわきを見て笑っている。ドイツ青年のわき汗が目立っていたことがツボだったらしい。君はわき汗出てないよ、グットと親指を立ててきた。そのオッサン手では何やら怪しげな紙タバコを作っていた。夜のフランクフルトでは麻薬をきめている人たちが普通に見られたので、そのオッサンもそうだったのかもしれない。
それでもなんの問題もなく中央駅に到着。ホテルに帰ると普段おとなしめの僕がいつになく興奮しているということで友達に驚かれた。それだけ最高の雰囲気と熱狂だったと言っておいた。この彼は一週間後僕と一緒に試合を見に行くことになる。
最後に
このサッカー観戦は思い立ってすぐのものだった。それでもなんとかなったし、前もってチケットを買っていけばもっと安く楽しめる。
ぜひドイツを訪れた際はサッカー観戦という項目を予定表の一部に入れて欲しい。
院試終了と国内退散
院試を終えて
10日ほど前院試の筆記試験と面接試験が2日に渡って行われました。
筆記の方は英語と専門科目の2科目で比重は同じでした。専門科目の方は何を勉強すればいいかはっきりわかっていたので対策が取りやすく試験前一週間ほどから始めた試験勉強でしたが、解いてみて手ごたえがあったので心配はありませんでした。
一歩英語の方はというと、試験3か月前から過去問を解くなどして着々と準備を進めてきました。理系の学部なら多くがそうだと思うのですが、院試では科学論文を読むための英語力が問われます。そのため科学的な専門単語や数字を扱った文章が読めなければなりません。内容は決して難しくはないのですが、私は高校時代から英語が苦手だったので不安はありました。しかし、受けてみた感想として大方の内容はわかったのでよかったです。数か月間英語に触れる機会が何かと多かったので少しは英語力がついたのではないかと自信になりました。まぁまだまだですが。
面接試験の方は自分でもひどかったと思っています。就活の時はちゃんと練習しようと心に誓いました。
合格発表があったのが一昨日の9月4日で無事合格できました。
将来に向けてもちろん大切な通過点ではあるのですが、大学入試などに比べると対策にかけてきた時間が桁違いで少ないので、達成感や喜びもそれなりといった感じです。
ドイツへ
院試も終わって早々、9月8日よりドイツに旅立ちます。私の大学と連携しているドイツの大学への研修旅行といった形です。私の専門は森林科学ですが、なぜ森林科学の勉強でドイツかというと、ドイツという国は林業が非常に盛んで、環境立国として大変先進的な国策をとってたりするのです。日本の林業は古くからドイツの林業をお手本としてきました。明治期日本が多くの技術をドイツから学んだことは有名ですが、林業ではそのころの名残がまだあると考えることもできるでしょう。
なにはともあれ2日後には日本から9000キロ以上離れたドイツの地に立っているはずです。なにも事故がなければですが。。。
第一にビール、第二に飯。そして勉強です。
関係ない話
先日、院試合格の結果を母に伝えるためメールのやり取りをしていたところこんな文章が送られてきました。プライベートなことですが、ぐっときたので載せます。
この間はゆっくり生きてねと言ったけど、忙しいことでしょう。
私でも超電光石火で活動していますから
すぐに反応してあげないと共感できないからね
スピ~ドは大事だね。
この間には文字数の3割にも及ぶ意味のない絵文字が並びますが省略します。
母がこの教訓を何を意図して言ったのか定かではありませんが、個人的にとても印象に残りました。私自身はこれを読んで恋愛に置き換えて考えました。やっぱりタイミングって非常に大事ですよね。誰かの共感を得るためには直感的に思ったことをすぐ目の前、もしくは携帯越しの相手に伝えることって大事だと思います。同じ思いを共感できる瞬間ってすごく短いのかもしれません。あたまの中で考えを巡らせていけば、個人的に整理整頓できても相手との距離は開いていくのかもしれないです。相手も自分と同じように相手の基準で考えを変えていくのですから。
思った言葉を深く考えずすぐアウトプットするのは怖いですが、それで得られるものもは大きいはずです。
はじめての海外旅行楽しんできます。それでは。
”ジュラシックワールド”感想(ネタバレ)
お盆休み真っ最中ですが実験は待ってくれないため実家にも帰らず研究室にこもっています。
昨日は気分転換もかねて映画館に一人でジュラシックワールドを見に行きました。
2D字幕で鑑賞したので館内は夏休みの小学生たちというよりかは初代からJPのファンであったような大人の人が多かったです。
今作ジュラシックワールドでは20年前事故が起きたジJPの島をもう一度再建し、さらにハイテクになったテーマパークが描かれています。部隊はJPの初回作と同じなので島にはその痕跡も残っています。
まず見終わった感想としてゴジラ映画を見たような気分になりました。
今回は大ボスとして遺伝子操作によって生まれた凶暴な恐竜「インドミナスレックス」が登場します。こいつ、Tレックスの遺伝子を基本とし、イカやカエルやラプトルやらの遺伝子を組み合わせたとんでもない恐竜なのですが、主人公たちは檻から逃げ出したこいつを倒すため奮闘します。
逃げたインドミナスは初めに島の中の草食恐竜を滅多打ちにし、捕獲しに来た武装兵たちを皆殺しにし、人々がいる中心部へと向かってきます。
最後は園内の他の恐竜たちを味方につけた主人公たちによって倒されてしまいます。
この流れ、町を破壊しながら進むゴジラ、それを止めようとする自衛隊、ギリギリで現れて人の見方となるモスラとかぶって見えました。
極悪な恐竜が倒される。ここでスッキリできるかどうかが、この映画の良し悪しを決めるポイントではないかと思います。
これまでのジュラシックパークでは野生の恐竜をなめきっていた人間が痛い目を見てきましたが、今作は動物パニック映画というよりは、恐竜と戦うアクション映画としての側面が大きかったような気がします。もちろん前作までの流れを汲んでる部分もありますが。
私は映画を見終わったあとにその映画のレビューをyahoo映画で確認することが日課となっているのですが、今回ジュラシックワールドの平均点を予想から大きく外してしまいました。毎回のようにレビューを見てるとレビューアーの方々の点数のつけ方の傾向が分かってきて、いつもこのぐらいの点数かなと予想してみてみると誤差±0.3ぐらいには入っているので映画好きとしての小さなプライドとなっていたのですが、今回のジュラシックワールドに関してはこの点数が自分の考えていたものより、1点ほど高かったです。
んー、ジュラシックワールドは公開シーズン的にも完全な娯楽作品として考えるべきなんでしょうかね。初回作が好きだったので、それと比べるとずいぶん主旨が変わってしまったなーと思いました。
いつものごとくヒロインに言及させていただくと、今作のヒロインは
という方が演じていました。何かで見たことある人でしたが、ヒアアフターなんかに出てたみたいですね。
今作では自慢の(自慢なのか)ムチムチボディーをいかんなく発揮していました。
前半ずっとダボダボの服を着せておきながら、汗ばんできたところでの上着を脱ぐ。
からの
ギャップをうまく利用しながらその魅力を発揮させていたと思います。
ぽっちゃりでもなく、かといってスレンダーとは言い難い絶妙なムチムチ具合。大きいスクリーンで堪能してはどうでしょうか。
おれは何を言っているんだ。
最後に、この映画でも悪者たちはみんないつものごとく恐竜に食べられてしまうのですが、今作ではそれがあからさまだった気がします。この人は死ななくてもいいのではという人まで死んでた気がします。
だいぶネタバレしましたが、ストーリーがどうこうといった映画でもないですから。
恐竜たちの迫力は折り紙つきなので、ぜひスクリーンで見てみてはどうでしょうか。
3Dで見れば違った感想になるのかも。
映画『ジュラシック・ワールド』第2弾予告編 - YouTube